外構工事で大事なこと"土留め(どどめ)"

お子様が遊ぶお庭・ガーデニング・ドッグラン・カースペース...などなど、新しいお住まいに様々なエクステリアプランを描いておられると思います。
その前に、ご理解いただきたい『土留め』。お住まいの安全・安心はもちろん、外構工事の予算面にも大変重要な要素です。
『土留め』とは:雨や風で土が崩れたり流れたりするのを防ぐために設置される構造物のこと。特に土地に段差がある場所や、建物を建てるときの基礎工事では欠かせません。

住宅の土留めでいい加減な工事をすると敷地が崩れ、お隣や道路に土砂が流れ出て、家が傾くといったことも起こり得ます。
こうなるともはや素人では手に負えません!
土留めにはRC擁壁・ブロックなど種類がありますが、ここではCP型枠ブロックの工程を見ていきます。
CP型枠ブロックとは、Concrete Placing(コンクリート打設)用の型枠を兼ねた特殊なコンクリートブロックで、内部に鉄筋と生コンクリートを充填することで、国土交通大臣認定の擁壁(ようへき)として約3mの高さまで垂直施工が可能になる構造材料です。
一般的なブロックより空洞が大きく、コンクリートの充填が確実で均一になるため、高い強度と耐震性を持ち、工期短縮や敷地有効活用に貢献します。
1.施工前
隣地・道路との高低差があります。このままでは雨や風で土が崩れますので、CP型枠で土留めの工事をします。


2.配筋
重機で土留めを設置する箇所を掘削し、砕石を敷いて底盤にコンクリートを打設。
鉄筋と、鉄筋を結束してコンクリートを流し込む型枠を設置していきます。
型枠を入れないで施工すると隣地に越境するなどの問題が生じ、尖った鉄筋の先端にはキャップを付けてケガの防止をする等、ひとつひとつの工程に様々な配慮が必要です。

3.ブロック施工
型枠内に底盤コンクリートを流し込み、コンクリートが硬化したら、型枠ブロックを積んでいきます。
同時にブロック内部にもきちんとモルタルを充填。
強度を確保して倒壊などの危険を防ぐため、しっかり充填して丁寧に作業を進めます。
ブロックは1個1個わずかなゆがみも許されない、高い技術力が求められます。

4.ブロック施工完了
生コンクリートをブロックの中に流し込むことで一体化し、非常に高い強度を実現します。

5.埋め戻し完了
コンクリートの強度が発生した後、初めに堀った土を戻して転圧、平らにならして完成です。
※土が余った場合の処理費用は工事金額に影響します。事前の現地調査を踏まえて見込みを立てておくことも重要です。

安心して工事を任せられる外構業者を選ぶことが大切
確かな技術力による土留め工事で安全安心な暮らしが支えられ、お客様が想い描くエクステリアプランが実現します!




